John Stewart（ジョン・スチュワート）
　カンバーランド・スリーというフォーク・トリオでプロのシンガーとして歩み出したジョン・スチュワートだが、何といってもその存在を世の中に知らしめたのはキングトン・トリオへの加入だった。当時モダン・フォークの先駆者として地位を築いていたキングストン・トリオにデーブ・ガードの後釜として参加。より多くの人に聴いてもらえるチャンスを得た彼はトリオにデーブ・ガードになかった演奏面でのテクニックや自作の曲を提供し、バンドのソングライター、アレンジャーとして、第２期のキングストン・トリオを実質的なリーダーとして支えていく。トリオ解散後はシンガー・ソングライターとしてキャピトル、ワーナー、RCAでソロアルバムを出す傍ら、ソングライターとしてモンキーズへ「デイドリーム・ビリーバー」、ラビン・スプーンフルへ「ネバー・ゴーイング・バック」などのヒット曲を提供した。シンガー・ソングライター・ブーム以前に早くも自作曲を積極的に書き、ロック時代へと突入した人物である。