Happy & Artie Traum
（ハッピー・アンド・アーティトラウム）
1969年に開催された伝説の野外フェスティヴァル、ウッドストック。そのウッドストックに今も住むハッピー＆アーティ・トラウム。ザ・バンドのリヴォン・ヘルムが自著『This Wheels on Fire』 の中で「ウッドストックの音楽コミュニティの要」と称している彼等は、60年代のグリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンでの登場に始まり、ウッドストックにボブ・ディランが住んでいた70年代から現在に至るまでの活躍を続ける、まさに「アメリカン・ルーツ・ミュージックの至宝」的存在である。70年代に発表されたマッドエイカーズ／ウッドストック・マウンテンズ・レビューの一連の傑作アルバムは、彼等がまとめ役となってこそ成し得たプロジェクトだ。兄ハッピーはボブ・ディランのアルバム『Greatest Hits Vol. 2』に収録の「アイ・シャル・ビー・リリースト」など3曲で共演。弟アーティは、ソロ・ギタリストとしてだけでなく、プロデューサーとしてもリヴィングストン・テイラーなど数多くのアルバム制作に関わっており、彼のオリジナル曲はザ・バンドやデヴィッド・グリスマンにも録音されている。